皆様ご機嫌いかが?
ミソラレミです。皆様夏はエンジョイしていますか?
先日7月9日(土)の22時~24時は、
7月のテーマ「文章における表現技巧」について
皆さんにレトリック(修辞技法)について考察して頂きました。
レトリックとは、実は古く、紀元前5世紀に古代ギリシアに始まり、
以来二千数百年にわたって西洋に継承されてきた言語技術だそうです。
「文章における表現技巧」といってもほとんどの方が
学生時代(現役学生の方も)に国語の授業などで
習った表現がほとんどなのですが、それを具体的に
どう活かすかを考えていないときに教えて頂いても
テストで良い点をとるために暗記して覚えただけの
方も少なくは無いと思います。かくいう私もそうでしたから。。。
でも、実際にお話を書く機会になったときにあの時の
国語の授業がこれほど必要になるとは思いませんでした。
体言止め、倒置法、省略法、繰り返し(反復法)、直喩、隠喩、擬人法、対句法等など
文章を書く上で知っているとこれほど心強いものはないくらいです。
そこで、皆さんには思い出して頂きながら、実際に表現を
考えてもらい、文章の表現技法(比喩、倒置法、体言止め)を再認識して頂きました。
比喩(ひゆ)・・・代表的なものが直喩(ちょくゆ)と隠喩(いんゆ)と呼ばれる表現で
直喩(ちょくゆ)は、「~のような」「~のように」「~のようだ」「~のごとく」「~のごとし」などを使った
例えかたで、隠喩(いんゆ)は上記の表現を使わないたとえ表現です。
そこで、皆さんに「まるで~みたい」という表現を使って自由に文章を
作って頂きました。あと、これはあくまで私の意見ですが、
対象となるモノと例えるものに差があればあるほど、比喩表現の醍醐味が
あると思います。私は、その対象が曖昧なものを比喩表現によって表現したりします。
曖昧なものは、いわゆる心の機微とかは曖昧なものなのですが。。。
「彼が突然別れを告げ、私の前から去っていった・・・
私の胸のざわめきはまるでだだっ広い白い空間に独り、
取り残されたかのようだった。」
ざわめきという言葉をつかえば、済むことですが書いた本人以外は
そのざわめきがどの程度のざわめきなのかというのがよくわからなかったり
するので、比喩表現を用いてイメージをして頂きやすくなるかなって思いますね。
体言止め・・・文や語句の終わりを、名詞や代名詞といった体言でとめる表現です。
体言止めは、名詞、名詞句で終わらせることで文章をバシッと切ることでリズム感や
余韻を残す効果が見込めます。
一番有名な体言止め表現は、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」ですね。
あと、広告で使われるキャッチコピーって体言止めの宝庫なんですよね。
倒置法・・・普通の言い方での語句の順番をひっくり返した表現で、強調したい語句を
文の最後に持ってくる表現技法とも言われています。
通常表現→私は、父親の転勤でこの街に引っ越してきた。
倒置表現→私がこの街に引っ越してきたのは、父親の転勤によって・・・
こんな風に文章表現を使うことで文章にリズムを与えたり、
説明しずらい曖昧な表現を伝えたりすることができ、
より、読み手を物語の世界に引き込むことが出来ると思いますよ。
次回は7月23日(土)22時~24時の予定です。
場所は、カレッジ内の講堂にておこないます。
引き続き、7月のテーマ「文章における表現技巧」について皆さんと
考察していきたいと思います。
ご都合が宜しい方お気軽にご参加くださいね☆
ミソラレミでした。