皆様ご機嫌いかが?
ミソラレミです。
大変更新が遅くなって本当ごめんなさいm(_ _)m
先日5月7日(土)の22時~24時には、
5月のテーマ「物語の構成について」を
お送りいたしました。
皆さんは物語の構成というと良く耳にするのは、
漢詩の漢詩の絶句を組み立てる型「起承転結」
ではないでしょうか?
- 起: 「事実や出来事、主題を提起する」
- 承: 「『起』を受け、そこに関する掘り下げをする。」
- 転: 「『起承』とは関係のない別の展開をみせる」
- 結: 「全体を関連づけて物語をまとめる」
諸説ありますが、日本では国語の教育をはじめ、
このような類のイメージが浸透しているのではないかと思います。
しかし、実は実際の映画をはじめとする多くの物語が
設定、対立 、解決の役割を持つ三幕構成で作られる
ことが多かったりします。この三幕構成、皆さんには
能楽の構成形式である「序・破・急」の方が
エヴァの映画などでなじみが深いのかもしれませんが・・・
そこで、先日の講座では、三幕構成を皆さんと
考察しました。そして今回、題材に選ばせて頂いたのは、
童謡の「森のくまさん」
冒頭の「ある日森の中、熊さんに出会った。花咲く森の道熊さんに出会った・・・」をアレンジしました。
ポイントは「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、どのように、どうしたか」を意識してお話を考えることです。
それを元に森のくまさんを構成を分解していくと、いつ→ある日、どこで→森の中、誰に→熊さんに、
どうしたのか→出会った、どこで→花咲く森の道、誰に→熊さんに、どうしたのか→出会った。
これを踏まえて題材の構成を元に文章を書いてみました。
例)
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昨日、教室で片思いの彼が一人泣いていた。いつもあんなに強がっていたのに・・・
放っておけなかったけど、声もかけずらくて、私も彼を見ながら廊下で悲しくないのに
胸が苦しくなって頬を涙が伝って落ちた。
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まぁ、こんな風に童謡には短い中にしっかりとした文章の構成がされています。
構成は、いわば文章の設計図です。ゼロから文章の構成を考えていくのは
大変な作業です。しかし、やみくもに思うがまま物語を書いていっても
その時は、筆が乗っているのでスラスラと文章が書けていくのですが、
あとで見返したり、第三者がそのお話を見た時に読みづらかったり
する可能性が高くなります。ですから文章の構成は大事なのです。
皆さんも宜しければお試しくださいね♪
次回は6月4日(土)22時~24時の予定です。
場所は、カレッジ内の講堂にておこないます。
6月のテーマは「イメージにおける文章作法」について皆さんと
考察していきたいと思います。
ご都合が宜しい方お気軽にご参加くださいね☆
ミソラレミでした。