皆様ご機嫌いかが?
ミソラレミです。
先日9月17日(土)の22時~24時は、
「シナリオ講座実践編」ということで、
事前にご用意させて頂いた課題シートをもとに
物語の骨格を作って頂くレッスンを致しました。
ご参加頂いた皆さんお疲れ様でした。
シナリオを書く上でプロット(筋書き)を書かれる方も
多いと思いますが、プロットを書いたときに途中で
方向を見失ったりして迷子になってしまうことがあります。
それを防ぐためにまた、物語の展開を自身で把握する
ためにプロットの前段階の骨格づくりが必要になるわけです。
課題シートは以下↓よりダウンロードください。
各項目について簡単にご説明をさせて頂くと…
1 オープニングイメージ:観客を引き込むようなエピソードを提示
→オープニングは、小説でもゲームでも脚本でも大事な観客との最初のコミュニケーションですので、非常に大事な部分です。このオープニングは後回しにしてもOKですし、全部書き上げた上で書き直してもOKです。
2 テーマの提示:物語を通して伝えたいテーマを明示
→次のテーマの提示は物語を通して伝えたいテーマを明示します。テーマとは物語を通してお客さんに伝えたいことです。世界観とかの説明とか、作品によってはテーマと絡めていることもあります。
3 セットアップ:登場人物の特徴や後の原因となる行動
→物語の主人公やその周りの登場人物の紹介と考えて頂ければOKです。しかし、ここでオススメのポイントは「決して説明口調にならないこと」です。
4 きっかけ:物語が動きだすためのエピソード
→物語が動き出すためのエピソードです。例えば、日本の作品はよく第三者によって主人公が物語の運命に引き込まれていくことが多いですよね。
5 悩みのとき:主人公の抱える問題や先に踏み出せない理由を明示
→主人公の抱える問題や先に踏み出せない理由を明示していることが多いです。いわゆるコンプレックス(心の障壁)と向き合うためのシーンがよくもちいられます。
6 第1ターニングポイント:過去の世界から次の世界へ移るきっかけ、大きなインパクト
→シンプルに言うと第一の山場です。大切な人が窮地にあうなど、主人公を動かすだけの大きなきっかけが必要です。
7 サブプロット:「6」を和らげるためのエピソード、恋愛シーン、ほんわかシーンなど
→第1ターニングポイントのインパクトを和らげるエピソードと物語を後半へつなげるエピソードです。例えば、楽しい思い出などの回想シーンです。
8 お楽しみ:観客が期待しているシーン、恋愛モノなら2人がキスをする、推理モノなら謎の解明のヒントが見えるなど
→観客が期待しているシーンと書きましたがつまり物語のお約束シーンですね。例えば、推理モノなら謎の解明のヒントが見えるなどです。
9 ミッドポイント:主人公が絶好調もしくは絶不調になるシーン
→ミッドポイントは、お楽しみで満足させた観客を再び物語のシーンに戻すための緊張のあるインパクトの大きな場面です。一旦お客さんを安心させてからクライマックスに向けてグッと物語に引き込み、興味への加速を増すことです。
10迫り来る悪い奴ら:恋敵の登場や大きな敵の襲来
→悪いと言っても話によっては、恋敵でもあり、自分の心かもしれません。とにかく主人公の前に立ちはだかる大きな壁のような存在です。
11すべてを失って:主人公が立ち直れないくらいの大きな衝撃があるシーン
→主人公は、ここで一度どん底に落ちます。精神的なショックがよく使われます。
12心の暗闇:「11」を受けて主人公が自身の心の深い部分と向き合う
→主人公が精神的なショックや埋められない敵とのギャップを埋めるにはどうしたらいいかと悩みもがき苦しみます。自分のコンプレックスに気づいていない設定ならここで気づきます。
13第2ターニングポイント:「12」を乗り越える解決策を見つける
→自分自身と向き合い、自分に足らないものに気づいた時、主人公は向かうべき解決の道へと向かい始めます。過去の自分との決別する変革のときです。
14フィナーレ:物語のまとめ
→変わった自分が果敢に敵に向かい、激闘の末、見事に勝利します。テンションMAXのアドレナリン出まくりのシーンですね♪
15ファイナルイメージ:「1」と対になるようなシーンつまり、物語の始まりと終わりを繋ぐシーン
→物語の冒頭で本当はこうあるべきだった光景を提示します。主人公が変わった先に訪れる未来、オープンニングのシーンと正反対のシーンが来ます。
また課題をお送り頂いた方は、私のカレッジ研究室の
掲示板に私の所感を書かせて頂いたものをアップしております。
次回は、10月1日(土)22時~24時にカレッジの講堂にておこないます。
次回の課題は「キャラクター設定について」です。
課題シートは以下↓よりダウンロードください。
ご都合が宜しい方お気軽にご参加くださいね☆
ミソラレミでした。